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アジア最高峰の大学:筋肉と酒と女

  • 執筆者の写真: kanisawasan
    kanisawasan
  • 2018年3月11日
  • 読了時間: 6分

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どうもこんにちは。かにさわさんを名乗る30代男性です。

訳あって僕はアジア最高峰の大学であるシンガポール国立大学とかいうところにいるんですが、アジア最高峰の頭脳が集まるアカデミアともなればガリ勉の上位概念みたいな連中が跋扈する荒野(挨拶一つをきっかけに論破される)みたいなのを想像する方が多いのではないでしょうか。

僕自身それを想像しながら常夏のシンガポールに降り立ったりもしたのですが、実態はマッチョの大群が群れをなす密林でした。


大学内を歩いている男性連中は中華系が多いのですが、結構な確率で胸や腕にたくましい筋肉がついていて、頭脳だけでなく筋肉も、という文武両道をゴリゴリに突き進んでいる猛者共がこの熱い大地を闊歩しているようです。

ただ、いささか残念なのが、どれだけ鍛えても変わらない、ガリ勉のまま素顔。

ジムなどに行くと、経理一筋20年、弾けない算盤はない、みたいな容貌の眼鏡のよく似合う青年が物凄い重量のバーベルを上げ下げしていて、体を見るとゴリラそのもの。常人の太ももくらいの上腕に鉄板のような胸板。筋トレの努力以前に何食ったらそうなるの?という疑問とともに、なぜその変化が顔面に現れないのか、という深淵に至る問いかけが生じてくる次第です。


僕もかつてはアジア100番代の中盤くらいに位置する大学(早い時期に稲を刈り取るみたいな名前の大学)を卒業しているのですが、在学当時にそんなムキムキの連中はラグビー部以外に見た気がしません。それに、連中の場合は顔からしてきちんとゴリラに変化しているので、そこに違和感はないわけです。


なぜこうなったのか。

全く推測の取っ掛かりがないのですが、もしかしたら高校まではめちゃくちゃ勉強して、大学以降死ぬほど筋トレしたから変化が限定的、とかそういう話なんでしょうか。

僕は30歳から筋トレを始めたのですが、いまだに肉体そのものの変化自体が限定的です…。(なかなか引っ込まないお腹を触りながら)


でも卑怯じゃないですか?顔だけ貧弱なの。格闘漫画とかの強キャラじゃないですか。

相手の行動を「理」で読み切りながらも最新のスポーツ科学に基いて鍛え上げた拳で的確に相手を打ちのめす。一度負けた主人公にだけは一目置いているけれども、いつかは果し合いを通じて本当の勝者を決めてやりたい…。みたいな。

どうせあいつら卒業後はめちゃくちゃ高給取りになるくせにそんなポジションまで得るなんて卑怯すぎませんか?

…僕は怒りに震えています。



そんなシンガポール国立大学ですが、もう一点違う話を紹介しますと、大学敷地内にちょっと薄暗いけどうまいビールを出すバーがありまして。

世界的なクラフトビールブームの中で注目されるタイプのビールとして、IPA、インディアペールエールの略であるところの苦甘いビールがありまして、そのアメリカの「stone」という醸造所の「GoTo IPA」という美味い奴をなんと大学内で提供してしまう心憎い店で、以前アメリカ人の教授につれてこられて以来、友人を連れて行ったり一人で行ったりという形で10数回は訪れています。

店員は店主っぽい若い女性含め全員女性なのですが、ついに最近では「GoTo IPAのジャグよね?」と入店するなり言われるようになるなど、僕自身ちゃっかり常連化しており、これはまた行かなければ…というなんとない圧を感じ始めています。


そんな店に数日前日本人の友人たちと訪れたのですが、しばらく雑談しながら飲んでいたところ、急に隣の席に店の女の子が座ってきて、”Can I sit here?”と宣うのです。

断ることに関しては世界で最も不得意な日本男子代表の僕は力強く”Yes, of course!”と力強く発音してみて、どうしようこれ、と思いました。


確かに以前から、この店の店員、客と飲んでるなとは思っていたんです。でもまあ友達が来てて業務そっちのけで飲んでるだけだろ(シンガポールの接客レベルならあり得る)とか思っていたんですが、そういうサービスアリの店で、客たちは普通に知人ではない店の娘と飲んでいたのだったということが、通い始めて1年半弱で分かったというところでした…。

(あの教授も一人でよく行ってたけどそれ目当てだったのだろうか?)


とにかく僕の横に知らない女の子が座ってきました。

座席はくの字の椅子で、左から友人が三人、僕が右端で、さらにその右に女の子が座ってきたわけです。

別にそういう目的で来ていない上に全然好みでもなかったのですが、他の3名の日本人は事態に気付きつつも見て見ぬふり…。母国語で愉快におしゃべりしています。

おい、俺を助けろよ!俺が一番年上だろ!?と燃え上がる儒教の教え。彼女を乾杯に巻き込んで皆と話させようとするも、梨の礫…。

もう長いことこっちにいるので、別に英語で喋る事自体は苦じゃないんですが、何より問題は言語ではなくて内容。

正直興味もないし共通項もない女の子と話話題はなく、適当に雑談しながら一緒に中国語の曲を歌ったり(なんやかんや楽しんでる)して、適当にトイレに逃げて有耶無耶にしました。


しかし、気になるのは、大学との関係。

シンガポール国立大学は国自体の方針同様アルコールやタバコに厳しい姿勢で知られておりまして、大学寮内にアルコールを持ち込んだら退寮みたいなルールもあります。

といっても、そんなものを守っているやつなんか一人もおらず、夜な夜な酒盛りをしている声が聞こえてきたり、エレベータ前のゴミ箱に紹興酒の瓶が捨てられていたりなど日常茶飯事(僕もよくゴミ捨て場にワインボトルを捨てに行っています)で、まあある意味ちゃんとバランスが取れていたりはします。

そんな大学にあって数カ所だけ公式に酒が飲める場所があって、その一つがこのバーなのですが、まさか女の子が座ってくれる店とは思いもしませんでした。

ていうかそれ大丈夫なの?シンガポールの風営法機能してる?大学の秩序維持機能大丈夫?メディアの目とか厳しくないの?とあらゆる種類の疑問が立ち上ってきました。

多分日本で東大とか京大とかにこの業態の店とかガールズバーが入ってたら普通に新聞で叩かれて即閉店になると思うんですが、これって日本だけなんでしょうかね。

(イギリスでは大学内にパブがあるのが普通とか聞きましたが、これはイギリス文脈でのパブであって、日本の夜の遊びのアレではないのではと思います。多分。)


別に彼女らのやっていることが倫理的にアウトな行為でも恥ずべき行為でもないとは思うんですが、キャバクラ的な業態というのは恋愛やそれに類する感情を利用したサービス業で、大学組織、とりわけ20歳前後の若者が多くいる場所でそういうサービスが行われている事実は、文化圏問わず懸念を示されて然るべきなのではとか思ってしまいますね。

まあ僕個人としては(ビールが)好きな店なのでこれからも通いますが。


なお、我々が訪問した日はちょうど金曜日だったのもあり、大量の学校関係者らしき人々が女の子に囲まれながら歌っている姿が見られました。

男一人に女2人の卓とか、5〜6人の若い男子がビールタワー(3リットルとか入ってるでかいやつ)から直飲みでビール飲んで即吐いたりしてる卓とか、2人組の女性客をナンパしてるおっさんとか。

なるほどなあ。これがアジア最高峰かぁ…。


(冒頭写真は https://www.duke-nus.edu.sg/about/duke-nus-story/about-nus から。The above photo was taken from Duke-NUS medical school's website. If there's any concern related to IP issue, please leave your comment below.)

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